象のパレード、江戸お練り

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象のパレード、江戸お練り 2017-05-02T13:20:48+00:00

Project Description

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[著者紹介]

物語 岡田直

画 志賀春香・大江萌

象のパレード、江戸お練り

物語 岡田直  画 志賀春香・大江萌

~中野村、安南(ベトナム)渡来の象が暮らした桃の園~

花のお江戸の中野村、安南渡来の牡象をめぐる人らの物語。
吉祥寺の井の頭動物園で暮らす、象のはな子がつなぐ縁に導かれた三人が、江戸にタイムトラベル、桃の園で亡くなった牡象と、「ハイハイ!アンアン!」七五調の囃子言葉でお練りするのは、将軍がおわす江戸の城。
軽快な語りは、声を出して読みたい大和言葉。
摩訶不思議な物語に誘うイラストも必見。
複式夢幻能の仕立ての世界に「いざいざゆかん!」

「象のパレード、江戸お練り」
がキンドルキャンペーンで絵本・児童書部門で1位を獲得しました。
沢山のアクセスとダウンロード、厚く御礼申し上げます。

象のイラスト

電子絵本「象のパレード、江戸お練り」

与太話1<江戸時代の象について>

インターネットで「江戸」「象」を検索すると象が日本にやってきた記事がたくさん出てきます。

日本に象が初めて来たのは1408年。室町時代です。

以降、何頭か来ているのですが、よく取り上げられているのが、享保13年(1728)江戸時代、8代将軍徳川吉宗に献上するために、ベトナムからやってきた2頭のつがいの象です。

長崎にやってきて、牝象は死んでしまいます。

そして一頭が、江戸に運ばれました。

方法は徒歩で。

『江戸名所図絵』巻4によると、長崎を享保14年3月13日に長崎を出発、

4月16日に大阪、4月26日に京都、5月25日に江戸に着いた。

ほぼ1日3~5里(12~20キロ)を2ヶ月半。

東京ー長崎は、歩いても2ヶ月半で行けてしまう距離なんですね。

(歩く気なの?)

私の地元愛知県一宮市に一宮市尾西歴史民俗資料館があり、「象の川越え」の資料があるそうです。

(知らなかった(^^;)

佐渡川(揖斐川)、墨俣川(長良川)、境川(小熊川)、起川(木曽川)を渡ったエピソード

「川に沈んだ象が、潜水艦のように鼻を水面に出して渡った」

とか嘘か誠かおもしろいかも。

各地で象の逸話を残した旅であったようです。

かろうじて?江戸に着いた象は、浜離宮から中野に移されました。

見世物として、とても賑わったそうです。

日本に来て21年後の寛延2年(1749)、波乱の生涯を閉じたのです。

おしまい(^_^)/

(文:牛田肇)

イラストは、制作途中のイラストです。本番はもっとすごいzou

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与太話2<象の種類について>
象には、「アフリカゾウ」「アジアゾウ」の名前があります。
生物学的にも異なる種類です。
違いをみると、牙があったりなかったり、耳の大きさや、骨格も違います。
牙は、オスもメスも大きな牙があるのがアフリカゾウ。
アジアゾウの牙は小さく、メスの牙は隠れて見えないほど。
耳は、大きい耳はアフリカゾウ、形が四角形。
アジアゾウは耳が小さく、三角形。

決定的な違いは蹄(ひづめ)の数です。
アフリカゾウ 前足4つ・後足3つ、計14個
アジアゾウ  前足5つ・後足4つ、計18個
同じ象ですが、生物学的には遠い存在といえます。

気性も、大きく異なるといわれ、
一般に、アフリカゾウは気性が荒く、人間に慣れ難い。
アジアゾウは、比較的温厚で、人間によく慣れる。
だそうです。

「象のパレード、江戸お練り」の象はアジアゾウです。
象と人間の物語です。

最後に、象の食欲はとても旺盛で、排泄を100kg以上もするそうです。
動物園の飼育員さんはとっても大変ですね。

おしまい(^_^)/

(文:牛田肇)

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与太話3<お練りについて>

「お練り(おねり)」とは、
① 祭りの行列などがゆっくり歩くこと。また、その行列
② 山車・踊り屋台の敬称
③ 練り供養
(出展:角川新国語辞典)
と辞書を引くと出てきます。

もともとは、神輿(みこし)などを中心とした祭礼行列や仏事からきている言葉で、山車(だし)や車楽(だんじり)などもお練りです。
お練りをしながら供養する「練り供養」もあります。
今回の「象のパレード、江戸お練り」はどの「お練り」でしょう?

ちなみに「練り供養」のルーツをたどると、奈良県の當麻(たいま)寺での「練供養(ねりくよう)」が日本での発祥だそうです。
毎年5月の當麻寺「春の大祭」では、
「奈良時代の藤原豊成の娘、中将姫(746年-775年)の現身往生を再現する。観音菩薩、勢至菩薩ら二十五菩薩が、現世に里帰りした中将姫を迎えて、極楽へ導く」お練りが見られます。(詳しくは、當麻寺HPで、http://www.taimadera.org/purpose/3/p8.html)

実際に行った人からの話と写真から、華やかで、荘厳で、ユニークな印象を抱きました。
いつかは、観に行ってみたいと思います。

おしまい(^_^)/

(文:牛田肇)

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与太話4<神聖なる象>

「本が何かのきっかけを与えてくれる」ことがあります。
本作品は「象」が登場します。
あらためて象のことを調べてみると、
今まで分からなかったことが解決してきました。

古来からの神々の絵や像に象が出てきます。
「なぜ、象なんだろう?」
日本では、象は身近にいません。
ずっと不思議に思っていました。

諸説ありますが、仏教説話からですと
象の生まれ変わりがお釈迦様なのだそうです。
インドの仏教絵・像には、ガネーシャという
象が神様になっているのがありますが、
これも「象=お釈迦様」のつながりでしょう。
それぐらい、象は高貴な存在なのです。
特に白象は、位が高いとされてます。

その理由を考えてみると、
象が、人間より大きいこともありますし、
数十キロ離れた土地の雨や水の状態が分かるそうです。
(雨音や湿気などを足の裏で感じることができる)
そんな人知を超えた能力にあるのかもしれません。

仏教絵・像に戻り、
象を従えた神様を見ることがあります。
それには2つあります。
一つは、帝釈天。白象にまたがっています。
牙の数は4牙(左右2牙づつ束ねている)。
もう一つは、普賢菩薩。
こちらは6牙の白象です(左右3牙づつ)。
牙を数えれば、どちらの神様か分かります。

おしまい(^_^)/

(文:牛田肇)